2013年7月21日日曜日

無人島キャンプ〜その1


島の夜明け

波の音で 目が覚めた。 
カヤック越しに空を見上げれば、遠く東の空が明け始めている。ピンク色の高い雲がしばらくしてオレンジ色に輝き、浜辺におだやかな風が吹いてきた。 
夜明け前の刻一刻と変化する空や海の色、その色を背景としてシルエットに見えるキャンプサイトとカヤックの道具たちを、時を忘れ飽きることなく眺めつづけ、浜辺に打ち寄せる波の音や、目覚めた鳥たちの啼く声に聞き入る。 
三羽のまっ白いアジサシが、左の岬から入り江を横ぎり朝日の方へ飛んでいった。



潮風そよぐなか、ヒンヤリとした砂浜をはだしのまま波打ち際まで下りてゆき、昨日の陽焼けした素っ裸の体を、朝のつめたい満ち潮にその火照りを浸す。 
インドのバラナシ、ガンジス川岸辺のガートで早朝に沐浴する人々の、昇る朝日に向かっての「祈り」の景色を思い出し、心の中で手のひらを重ねた。


カメキチ・カンカン・バーナー

空き缶をナイフで加工して、カンカン・バーナー(*1)を作る。缶のサイズに合わせて、小枝をナタで割り刻み、火を熾してミルクティをいれる。 
遠くの海と雲を眺めていたら、突然、右の方からタープのなかに、まぶしい陽の光りが差し込んできた。 

今日も太陽が輝く、暑い無人島の一日が始まる。 


*1~カメキチ・カンカン・バーナー:なんと、焼き鳥炭火焼きから鰻(ウナギ)の一本姿焼きも可能?な、空き缶ストーブを、次回「無人島キャンプ~その2」で作り方から使用方法まで詳しく解説予定、一人旅・放浪カヤッカー 目から鱗(うろこ)の必読の術、乞うご期待。


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