2011年10月7日金曜日

[反原発]の狼煙(のろし)

3月11日以来、[反原発]の声を上げている。


娘がうまれた翌年の1988年4月に、前々の年’86年4月に起きたチェルノブイリ原発事故を特集した雑誌DAYS JAPAN/デイズジャパン創刊号の「4番目の恐怖」に出会って以来、幾つかの原発の資料や原発本を読み、広瀬隆さんの書いた「東京に原発を/改訂版」を読み解くうちに、子供たちの未来を憂い[反原発]を声に出すようになった。
その年’88年の8月号デイズジャパンはたてつづけに今日における福島原発の多くの欠陥を指摘し、爆発事故の可能性を確信を持って警告した特集「原子炉爆発のXデー」、そして翌’89年の5月にはチェルノブイリ原発事故から3年の経過をもとに、それでも隠され続ける多くのデータを収集し、原発事故のその後の恐ろしさを綿密な取材データをもとに「チェルノブイリ汚染の大地」の特集を組んだ。それはわれわれに原発事故がもたらす放射能汚染の恐ろしさとその警告を、だれもが何度でも読み返し、そして見て解るように写真や解りやすいデータ表を駆使した雑誌という手近なかたちで発信しつづけられていたのだった。
そして、今年の3月11日、彼らが警告していた通り福島第一原子力発電所にて爆発事故が起きた。
今回の福島における原発事故は天災ではなく、明らかな人災である。原子力推進派が原発事故に対して責任逃れのようにくり返す「歴史上、類を見ない地震と津波による想定外の事故」というのは、真っ赤なウソである。なぜなら、この原発メルトダウン事故の可能性を、23年前の前記・雑誌DAYS JAPAN/デイズジャパンの原発特集執筆者・広瀬隆氏を始め、遡ること30〜40年前から京都大学原子力研究所の小出裕章氏など、数多くの研究者・見識者たちがその危険性を想定し、今日の放射能汚染の恐ろしさの数々を警告し続けていたのである。にもかかわらず、原子力推進派の東電及び電通をはじめとするマスメディア/テレビ・大手新聞社たちは、その警告を無視するどころか、一般国民への反原発情報の隠蔽をも国策の一環として共謀し続け、福島原発事故から半年余り過ぎた今現在でも、その隠蔽作業は経産省及び電事連の御旗の元に行われ続けられているのである。
その日・3月11日を境に、3〜5月の3ヶ月間、とりあえず浜岡原発の即時停止運動にスイッチを切り替え、内閣府宛てに「浜岡原発の即時停止」署名運動の資料と浜岡原発の危険性に関するウエブサイト及び即時停止署名フォーマットを多くの仲間たちに送り続けた。

そして志を共にする仲間たちに声を掛け合い、くり返される反原発/脱原発デモの多くに参加し、狼煙(のろし)を上げ、行進し、声を出し続けている。


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